ブラック体質は感染する。残業の連鎖を断ち切れるのはあなただけ。

雑記

「ブラック労働も1度は経験したほうがいい」

なんてアドバイスはカスです。

あなたが残業まみれになっているのは「新人も1度は残業でキツい経験をするべき」という思想の人間が近くにいるせいかもしれません。

特に、いまだに年功序列が多い日本で上層の人間がこういった考えだと、更新されないまま、まさに企業体質として表れます。

会社にブラック体質が染みついているのです。

もしあなたの近くに

  • 「1度は残業でキツい経験をしておくべき」
  • 「乗り越えたら強くなれるよ」
  • 「しぬ気でやってみ?しなないから」

などの言葉でブラック労働を推奨するような人がいるなら、即離れることをおすすめします。

なぜならブラック体質は感染するからです。

ブラック体質は感染する

ブラック体質は感染します。

あなたの身のために近づかないようにするべきです。

ブラック体質の人間は他の人にも同じようにブラック労働を経験させようします。

理由は、

「あの頃の徹夜や残業でキツい体験があったから今の自分がある」

と思い込んでいるからです。

そもそも人間は自分の過去を肯定したい生き物です。

例えば、あなたが誰かに離婚の相談に行ったとします。

結婚生活がうまくいっている人に相談にいった場合

「もう少し考え直した方が良いよ」と、

なんとか持ち直す方向でアドバイスをしてくれます。

しかし、その相談相手が離婚経験者であれば、「ぜったい離婚したほうがいいよ!」と離婚をすすめます。

なぜなら離婚しているのに離婚しない方がいいよとアドバイスするのは今の自分を否定することになってしまうからです。

あなたの本意が離婚したいのかしたくないのかによって、相談相手は慎重に決める必要がありますね。でなければ後悔する結果に導かれることになります。

今の自分が間違っていると思うことはかなり難しいことなのです。

同じことがブラックに染まったブラック体質にも言えます。

なぜ、先輩や上司から「一度はキツい経験をしておいた方がいいよ」

とブラック労働に導くアドバイスが出るのかといえば、

今の自分を否定したくない心理が潜在的に働いているからなのです。

残業しない方が効率的だと認めることは苦労して頑張った過去が無駄だったと認めることであり、今の自分を否定することになります。

これはコンコルド効果という心理現象が関わっています。

「埋没費用効果 (sunk cost effect)」の別名であり、ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態を指す。超音速旅客機コンコルドの商業的失敗を由来とする。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』コンコルド効果

これまでかけた時間や労力を無駄だと認めることは心理的に難しいため、ブラック労働を深層心理で肯定的にとらえています。

こうして、先輩や上司、もしくは会社は、あなたに

  • 「1度は残業でキツい経験をしておくべき」
  • 「乗り越えたら強くなれるよ」
  • 「しぬ気でやってみ?しなないから」

などと過去の自分と同じようにブラック労働をあなたにも経験させ、

正しいと信じ込んでいる価値観を植え付けようとしているのです。

ブラック体質は感染します。

そして感染後に元に戻るのはとても困難です。

ブラック体質はあなたにも同じ目に合わせようとする

ブラック体質の人間はブラック労働が仕事には必要だと考えているばっかりにあなたにも当たり前のようにブラック労働を強要します。

彼らにとって、仕事をすること=ブラック労働であり、絶対に避けられないと考えています。

ブラック労働をすることがプロだと本気で考えている人もいます。

ブラック労働に慣れろという態度で定時を過ぎてからも帰しません。

あなたをブラック労働に慣れさせることがあなたの成長につながると信じており、彼らの正義なのです。

どうしてブラック労働を受け入れる価値観になるのか。

それには生存バイアスが強く働いていています。

生存者バイアス(せいぞんしゃバイアス、英語: survivorship bias、survival bias)または生存バイアス(せいぞんバイアス)とは、何らかの選択過程を通過できた人・物・事にのみを基準として判断を行い、通過できなかった人・物・事は見えなくなるため、それを見逃してしまうという誤謬である。選択バイアス(英語版)の一種である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』生存者バイアス

ブラック労働を受け入れる価値観になる理由は、偏った意見や偏った経験の人間しかいないからです。

ブラック体質の会社には、ブラック労働から逃げた人が一人もいません。

当然、ブラック労働から逃げるべき、辞めるべきといった価値観は生まれるはずがありません。

ブラック労働を経験しなくてもあなたは成長します。

生存者バイアスの例にもあるとおり、

生存者バイアスの例として、ある事故の生存者の話を聞いて、「その事故はそれほど危険ではなかった」と判断するという事例がある。それは、話を聞いた人が全て「生き残った人」だからである。たとえ事故による死者数を知っていたとしても、死んだ人達の話を聞くことはできず、それがバイアスにつながる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』生存者バイアス

ブラック体質は全員、ブラック労働を「生き残った人」です。

  • ブラック労働から逃げた人
  • 病気になった人
  • 過労死した人

そういった生き残っていない人の話を聞くことはできません。

  • 「1度は残業でキツい経験をしておくべき」
  • 「乗り越えたら強くなれるよ」
  • 「しぬ気でやってみ?しなないから」

などのアドバイスはすべて生存バイアスがかかっていて正常な判断から出た言葉とはいえません。

だから、ブラック体質の価値観を簡単に受け入れてはいけないんです。

残業の連鎖を断ち切れるのはあなただけ

ブラック体質に囲まれた残業を強いられる環境から抜け出しましょう。

会社や人間への違和感に気づいているあなたはとても運がいいです。

ブラック体質の違和感に気づけるのはブラック体質の会社の中であなたただ一人だけです。

しかし、長くとどまればとどまるほど、その環境から抜け出しにくくなります。

なぜなら、

  • かけた時間や労力からコンコルド効果が発生する
  • 生存バイアスによって過去の判断を正しいと思い込む

と理由を説明したとおりです。

ブラック体質に染まる人間がいる限り、日本企業の残業の連鎖は続きます。

あなたがブラック体質が多い環境に長くいるほど、あなたもやがてブラック体質になって他の人をブラック体質に感染させていくことになるでしょう

しかし、それも生き残れたらの話です。

あなたは途中で治らない心の病気になるかもしれないし、過労から心不全でぶっ倒れるかもしれません。

あなたを過労に導くアドバイスをした人は誰も責任をとってくれません。

弱いやつが悪いといわんばかりです。

ブラック体質には生き残っている人たちしかいないのですから、生き残っている自分たちが正しいのです。

ですが、この不条理に気づいているあなたは今の環境から抜け出すことができます。

ブラック労働にかけた時間と労力はブラック体質に染まった人と比べたらまだ切り捨てやすいです。

なにより、現状に疑問を持つことができています。

私が通っていた演劇教室では、30代40代になって精神病になり長期休養中の人が何人かいました。どの人も寝食を捧げて会社に尽くしてきた人たちばかりです。

私の転職した先の上司は過去ブラック労働の経験者で、自律神経を壊したと言っていました。

汗が止まらなくなったり眠れなくなったりしたそうです。

そんなの異常です。

残業の連鎖を断ち切れるのはあなただけです。

会社に入ったばかりのあなた。

炎上案件に入れられたあなた。

デスクで晩ごはんを食べるのが当たり前になっているあなた。

その環境を抜け出しましょう。

会社は痛手を負わないと変わっていきません。

あなたにはその力があります。

一度転職を経験すれば慣性のようなものが働いて、心理的に次も転職がしやすくなります。

ずっと身近に転職という選択肢を持つことができ、心に余裕を持つことができますよ。

少なくとも私の場合はそうでした。

というわけで、

ブラック体質からは距離をとって、残業の連鎖を受けないようにしよう

という話でした。

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この記事を書いた人
意識の低いCGアニメーター

専門学校から大手CG映像制作会社に就職。

憧れのアニメに参加するも、炎上案件で残業まみれになり、
新卒後2年で転職。
現在はバーチャルYouTuber事業、VR事業に携わって働いている。

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